2022年11月04日の21:30に米国雇用統計発表があった。
前回記事でドル円トレードで大損していたので、ポンド円トレードに切り替えて取り返そうとして、米国雇用統計に望んだ。
雇用統計なのだからドルストレート系通貨ペアでトレードするべきだが、慣れ親しんだポンド円トレードにした。それに、前回記事からの流れもある。
今回の雇用統計は今までとは一風違った動きになり、かなり騙されて更に大損する羽目になった。
いつものようにGMOクリック証券トレードで、チャート分析はTrading View。
米国雇用統計時のドル円チャート
事前の2022/11/02 ADP雇用統計の結果は、17.8万人予想に対して、23.9万人であった。
そして、今回2022/11/04の雇用統計では、
※10月分の雇用統計
[非農業部門雇用者数]
前回: 26.3万人 (改定値) 31.5万人
予想: 19.1万人
結果: 26.1万人
[失業率]
前回: 3.5%
予想: 3.6%
結果: 3.7%
[平均時給(前月比)]
前回: 0.3%
予想: 0.4%
結果: 0.4%
[平均時給(前年比)]
前回: 5.0%
予想: 4.7%
結果: 4.7%
これを見ると、予想より強い数値が出たので、まだ金利を遠慮なく上げられると見て取られ、ドル円は当然上昇するだろうと思ったのだが…。
では、米国雇用統計時の実際のドル円(USDJPY)の1分足チャートを見てみる。
これには驚いた。
発表直後は数値の示す通り上昇したが、すぐに全戻しして大きく下降していったのだった。
実際は雇用統計直後はフリーズしてしまって、数値の確認ができなかったので、チャートの動きで判断するしかなく、数値を後で見て驚いた。Twitter上の投資家たちも多くが疑問に思っていた。
この原因はあくまで想像であるが、予想より数値が上振れしていたにも関わらず、非農業部門雇用者数の前回の値より下げていること、後ほど出た改定値よりも大幅に下がっていること、そして、平均時給(前年比)も前回値より下げていることから見て、FRBの今までの利上げ効果が効いていると読み取れたのだろうと思われた。つまり、景気後退していると捉えられたのかも知れない。すると、物価も下がってきそうである。
そう考えると雇用統計後の下げは納得がいく。…かな?
米国雇用統計時のポンド円(GBPJPY)チャート
今回はドル円トレードから撤退し、ポンド円トレードをしていた。
ドル円チャートも同時に監視しながらであった。
まず、ポンド円(GBPJPY)の15分足チャートで米国雇用統計までの値動きを見てみる。
このように、ポンド円が天井を打ったかのような動きで、さらに青いチャネルラインを下抜けた状態で雇用統計を迎えている。
そして、赤い破線の抵抗線は10/21の日本の為替介入による下値ラインを割ろうという勢いだった。
しかし、雇用統計の結果を受けて一時下落するも、すぐに全戻しして上昇してしまった。
自分自身のポジションも当然下抜けるだろうと予想してショートしていたので大損してしまった。
米国雇用統計以降のポンド円(GBPJPY)の1分足チャートを見てみる。
このように、雇用統計で下抜けするかと思いきや、逆行して大幅上昇となってしまった。ドル円とは逆相関の動きとなってしまった。
通貨の強弱を見ると、ポンドが上がったというより、ドルと円が下がった。
いつかショートポジションが報われて、必ず赤い破線を割れると希望を持っていたが、以後2~3日経っても報われることは無く、大損してしまった。
米国雇用統計時の米国10年債利回りチャート
では、米国10年債利回り(US10Y)の5分足チャートを見てみる。
このように、米国雇用統計以後は下げた。しかし、それ以降は横ばい。
10年債利回りについては雇用統計前のポジションとほぼ変化無しということは、今回の雇用統計の数値だけで判断することは難しいということの現れだろうと思った。
まとめ
今回の米国雇用統計の結果は、数値だけで判断してポジると痛い目を見るという見本だった。
結局、チャートは全ての結果を織り込むので、最終的なチャートの値動きが正解だったということ。
そして、今回の反省は、雇用統計頼みの抵抗線割れを期待してのポジだったが、予想と外れた動きをしたら、出来るだけ早めに損切りするべきだったということだ。
そして、トレードはテクニカルだけでなく、ファンダメンタルズ分析能力も付けるべきだという事を実感した。
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