今回はユーロ(欧州)のECB政策金利発表とPMI発表があったので、ユーロドル(EURUSD)をトレードしてみた。結果、往復ビンタを食らって過去最高の大負けしてしまった。
ユーロドルはパリティ割れ付近からトレードし始めたが、比較的素直に抵抗線抜けしてくれたので、勝ちやすいと思っていたら袋叩きに会ってしまった。あまりにもなめ過ぎていた。
どうしてこんなにも負けたのかを徹底分析してみる。
いつものようにGMOクリック証券FXトレードで、チャート分析はTrading View。
ユーロドル(EURUSD)の長期足チャネルライン検証
まず、長期足の2時間足でユーロドル(EURUSD)チャートのチャネルラインを引いてみた。
下図の様にここ最近の下降チャネルラインは複数引ける。
黄色いチャネルラインはパリティ割れの一連の下降チャネルで、青いチャネルラインも中間線が効いていて、しかもパリティ割れ後の上抜け感も合わせると、青いチャネルラインがこの一連の正解下降チャネルラインと見て良いと思われる。
そして、緑色のチャネルラインも引けたのだが、中間線の効きが悪いし、ECB政策金利やPMI発表でチャネルラインの上抜けが悪いことからも、これは誤りチャネルかも知れない。
しかも、自分はエリオット波動分析初心者だが、下降波動が3波動にしか見えなく、ダイアゴナルではないことから5波動の下げが有ってもおかしくないと思われる。
よって、今後、もう一度パリティ割れがあるかも知れないと思っている。
ユーロECB政策金利発表とPMI発表時のユーロドル(EURUSD)トレード
では、ユーロECB政策金利発表とPMI発表時のユーロドル(EURUSD)の5分足チャートを見てみる。
まず、下図の様に先ほど述べた緑色のチャネルラインにタッチした後、7/20の欧州市場開始時間(16:00頃)で強烈に下降しまくっている。ということは、このチャネル内でもう一度パリティ割れの下降があるかも知れないと思わせた。
しかし、7/21 21:15のECB政策金利発表で、あっさりチャネルラインを抜けた。しかし、また再び強烈に逆行した。
また、米国PMI発表で、米国にとっては悪い数値だったので、ドルが売られ、ユーロドルが上がって再びチャネルラインを抜けたが大きな上昇とはなっていない。
チャネルラインというのは普通、2回目に抜けたら大きく上抜けることが多いので、このチャネルラインは間違っているのかも知れない。
次に、同じく5分足チャートでECB政策金利発表時の大失敗トレードを見てみる。
ECB政策金利は事前予想ではどちらに動くか全く読めなかったので、事前ポジションは取らなかった。
発表時は0.25%予想に対して0.50%という結果を受けて大きく上昇し、ある程度伸びきったところでショートするつもりだった。
ただし、下図の様に、抵抗線を上抜けそうだったのでロングしてしまった。それだ大失敗の始まり。
下落し始めたので、損切りし、更に下降して全戻ししそうだったので、ショートした。
そして、ある程度下がったところで利確して、さらに下の破線の水平抵抗線を割る勢いだったので、これは大幅に抜けると思ってショートした。これが大失敗。見事に逆行していってしまった。そんなに強い抵抗線ではないと勘違いしていて、結構強力な抵抗線だったようだ。読みが甘かった。以前の日銀政策金利では大幅に下抜けたのでそうなると思ってしまったのが間違いだった。
そして、次の大きな誤りは、抵抗線を少し割ったので、もう一度下がって大幅に下抜けて再度パリティ割れを目指すと勘違いしてしまい、このショートポジションを長く持ち続けてしまった。結果的に深夜に損切りする羽目になって、ここで大きな額の損失を出してしまった。
更にもう一度大きな過ちを犯した。
今までの他の相場の経験上、政策金利などのスパイクピークは全戻しすると思っていたので、日銀政策金利の経験から、再度上の抵抗線を抜けると予想し、根拠の薄いロングをしてしまったのだ。結果、東京時間で逆行して損切りする羽目になり、ここでも大きく損失を出してしまった。要するに往復ビンタを食らってしまったのだった。
ここでの過ちの原因は、1回大きく損失を出した後、絶対取り戻すと熱くなり、過去の経験からによる根拠の薄い予想で早めのポジションを取ってしまったことによる。それと、過去、他の相場で抵抗線を抜けたからと言ってユーロドルで抜けるとは限らないということだった。今後、2度とこういう失敗が無いようにしたい。
しかし、結局は長くポジションを持つことができていれば、ユーロ圏PMI発表で下抜けて助かったのだが、事前にそれは予想不可能だった。
次に、ユーロ圏PMI発表時の1分足チャートを見てみる。
PMIは自分の中ではあまり重要視していなかったのだが、実はかなり重要な指数だった。
PMIとは、購買担当者景気指数の速報値で、多国間との比較が容易らしく、重要な指標だったらしい。
PMI発表ままず7/22 16:15にフランスの発表から始まった。
製造業PMIは予想の51.0を下回る49.6という悪い数値。
非製造業PMIは予想の52.8を少々下回る52.1という悪い数値。
これを受けて、下図の様に急降下した。
経験の浅い自分にとっては、この数値なら全戻しすると思い、途中でロングしたのが間違いだった。なかなか戻らなかったし、先行したフランスが悪い数値ならば、すぐ15分後に発表されるドイツPMIも悪いだろうと思い、損切りする羽目になった。これは浅はかでアホなロングをしてしまったと反省した。
続いて7/22 16:30にドイツPMI発表があった。
製造業PMIは予想50.7に対し、49.2という悪い数値。
非製造業PMIは予想51.4に対し、49.2という悪い数値。
実は、PMIというのは50というキリ番数値を下回ったことが大きかったらしい。これは知らなかったので勉強になった。
やはり、欧州を引っ張ってきたドイツがこれだけ悪いと大きな影響があり、フランスの倍以上ユーロドルが下落した。このショートは成功することができた。
今頃知ったけど、PMIって重要な指標だったんだね。勉強になった。
ただ、下図を見てわかるとおり、7/22 22:45に米国PMI発表があり、米ドルが売られたため、欧州PMIによる下げを全戻しして、さらに上抜けた。
結局のところ、ECB政策金利とPMI発表によるスパイクも全戻ししたのであった。ただ、今の時点では、政策金利後の頂点でロングしても助からなかったという相場だった。
まとめ
ユーロのECB政策金利後は利上げだからといって、日銀政策金利後のようにジリジリ上がるとは限らず、逆に下がったのであった。
また、PMIは50というキリ番を割ったことが大きく響き、ユーロも米国もめちゃめちゃ下がるという重要な指標だった。
今回の大負けした原因は、1回大きな損失を出した後、熱くなって、日銀政策金利の過去のドル円参考にして根拠の薄い早めのポジションをとってしまったことによる往復ビンタを食らってしまった事だった。
それと、ドル円の経験則はユーロドルには役に立たないということで、経済指標のスパイクは一旦りかっくしたら後追いしないということを今後徹底していきたい。
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