今回はユーロドル(ユーロ/米ドル)(EURUSD)が1.0を割れ(パリティ割れ)で話題になっていたので、自分も注目してトレードしてみた。
7/12の最初のパリティラインタッチでは強烈なリバウンドがあることは分かっていたが、タッチしてすぐ2度目のトライがありそうな動きにつられてショートしたら、その後すぐに強烈な逆行に合って損切りする羽目になった。こういう注目相場の1発目は逆張り一択だったと反省した。
だが、7/14の3回目のトライでは強烈にパリティを割ったので、その後のリバウンドにはうまく乗ることができた。
いつものようにGMOクリック証券FXトレードで、チャート分析はTrading View。
ユーロドル(EURUSD)の長期足チャートで事前の環境認識
まず、ユーロドル(EURUSD)の週足チャートを見てみる。
自分のトレードでは、パリティ割れた時点の1分足トレードしかしていないが、勉強のために、それ以前からどういう動きをしたのかを知る必要がある。
下図の様に紫色の水平破線が重要抵抗線になっていることがわかる。パリティ割れ前に、この重要抵抗線長い期間トライしていて、やっと下抜けた状態であった。
そして、紫色のチャネルライン内でユーロドルが下落トレンドということがわかる。
次に、日足チャートを見てみる。
直近の下落チャネルに紫色の平行チャネルラインを引いた。
中間線が効いているので、このチャネルは正解なのだと思われる。
下図の様に、最後の(3)波のところで重要抵抗線と紫色チャネルラインの交差点をタッチして強烈に逆行した後、2回目のトライで、2016/12月の重要抵抗線を一気に割っていったのだった。
そして、日足レベルで戻りを付けることも無く下落していき、パリティ割れ前に大きな紫色のチャネルラインを下抜けた状態だったのだ。
そして、エリオット波動はド初心者なのだが、今の知識でカウントしてみた。ただし、これが正解なのかはわからない。最後のパリティ割れではまだカウントが未完状態。
次に、4時間足チャートを見てみる。
紫色のチャネル内で最後の下落波動に黄色のチャネルラインを引いてみた。中間線が効いているので、このチャネルも正解だと思われる。
そして、最後の5波中のカウントしてみたのだが、(4)波が(1)波終点を超えていないので、ダイアゴナルではないようだ。よって、(5)波は3波動で終わるのではなく、5波動になるのかも知れない。
(4)波以降の波動を緑色のチャネルラインを下図の様に緑色のチャネルラインを引いてみた。これは後で述べるが、誤ったチャネルかも知れない。
大きな紫色のチャネルを明確に割っているので、パリティ割れは現実味を帯びてきた。
次に1時間足チャートを見てみる。
重要水平抵抗線を一気に割って、殆ど戻りを付けないで下落していったので、どこまで伸びるか分からなかった。しかも、紫色のチャネルラインも明確に割って急落して戻りを付けたので、下図の様に新たに緑色のチャネルラインを引き直したのだった。
そして、最後のチャネルに新たに黄色のチャネルラインを引いた。
そうしたら、その緑色のチャネルラインも割ってきたので、これはかなりパリティ割れ確実と思われた。そうすると、緑色のチャネルラインは間違いだったのかもしれない。
2016年12月来の重要抵抗線割れを見てみる
では、分足単位でチャートを見てみる。
黄色い下降チャネルラインは、7/5 16:00の欧州時間で急降下した波動があって初めて引くことが出来るチャネルだった。
ただ、この急降下が原因が不明なのだ。経済指標があったわけではなく、事前の指標もこんなにおおきく下落する原因は自分には見つけられなかった。そもそも、16:00直前までは若干上昇していたのだ。それがこの急降下は疑問だ。おそらく、欧州で何か強烈なマイナス要素があったのかも知れない。
ネットの情報では、ドイツGDPが予想より悪く、あのドイツでさえ悪い数値になるのならユーロ全体がヤバイという情報はあったようだ。
2016年12月来の重要水平抵抗線は長い間破られなかったが、ここで2回トライしているところを見ると、一気に抜けるのは時間の問題だったのかも知れないが、抵抗線まで戻りを付けることなくここまで下降するのはかなりヤバイ気がする。
この2016年12月来の重要抵抗線割れをもっとズームしてみると、抵抗線より上の位置から一気に落ちて行ったことが分かる。
自分はこの時、ドル円トレードをしていてこの急落に気付かなかったのだが、後で見てみるとかなりヤバイ下落であった。
通常ならもう一度抵抗線まで一度タッチして、戻ってから急落ならわかるのだが、このように一気に上から落ちるのはヤバイ。
パリティ割れでトレードしてみた
上記の抵抗線割れから、一気に紫色の長期足チャネルラインを割り、そして自分の引いた緑色のチャネルラインも割ってきた。
5分足チャートで見てみると、2022/07/12 18:45に最初のパリティラインタッチして、ほんのわずかに割れてリバウンドした。
次に2回目は2022/07/13 21:45にパリティラインタッチした。これも僅かに割って強烈なリバウンドした。
そして、3度目、2022/07/14 22:24の米国時間直前に一気に割れたのだった。
実は、自分は最初のパリティラインタッチの時、Twitterでかなり話題になっていたので、トレード参戦してみた。
パリティ割れはどこまで伸びるか予想が付かなかったし、最初のトライはパリティ割れる前に必ず強烈なリバウンドがあると予想していた。
よって、ロングの方向で準備していたのだが、1回目のタッチで高速リバウンドがあり、それは予想できたが、下図の様にその後すぐに下げてきた。
自分はもう一度タッチすると思い、ショートしてしまったのだ。
しかし、それが大きな間違いで、その後は一切戻ることが無く、強烈に上昇していって大きな損切りする羽目になった。
反省するしかない。
こういう世界が注目している相場の1発目は逆張り一択に限るのだった。
くやしい~…。
次に2回目のパリティタッチは2022/07/13 米国消費者物価指数(CPI)発表後だった。
前月比予想1.1%に対し、悪い数値1.3%で、前年比予想8.8%予想に対し、悪い数値9.1%だった。
ドル円は急上昇し、その後ほぼ全戻ししたが、ユーロドルはそれとは逆の波形になったわけだ。
つまり、インフレが加速しているので、FRBは利上げにさらに踏み込むと判断されたと思われ、ドルが急上昇し、ユーロドルが急落したのだろう。
それでもパリティにタッチしただけだった。
その後、下図の様に黄色い斜め線を上抜けるまで上昇していったので、パリティ割れは無いかと思われたが、何と、その後もジリジリと下降していくことになった。
そして、3回目は2022/07/14に起こった。
21:30に米国生産者物価指数発表があり、悪い数値だったが、ドル円もさほど大きな変化は無く、下図の様にユーロドルも少し跳ねたぐらいだった。
前日のCPIが悪かったこともあり、ドルはしばらく上昇する局面だったこともあり、ジリジリと下げ続け、ついに2022/07/14 22:24 にパリティを明確に割れ、急降下していった。
ネットやSNSの情報によると、ロスカットも巻き込むために長い下落になるという情報があったが、その通りとなった。
自分の場合は、またタッチして強烈なリバウンドも予想されたため、ショートはしなかった。
下図の様に下落が伸びきって戻った時も、ロスカット巻き込みの情報があったので、パリティラインまで戻る保証が無かったので、そこでロングは避けた。
下図の様に2回目の戻りでパリティまで戻る雰囲気が感じられたのでロングした。それは正解だった。
一旦、パリティ付近で利確し、再度パリティまで戻った時に再ロングしたら、一気にパリティを上抜けたので、これも正解トレードだった。
これでかなり儲かったと思うかもしれないが、実はドル円でメチャメチャ負けていて、ここで2割戻しただけだった。なので、悔しい感情の方が大きい。
ただ、このトレードは勝ちパターントレードなので、今後に生かしたい。
2回目のパリティ割れは寝てしまったのでトレードできなかった。
まとめ
パリティ割れのような全世界が注目している相場の1発目は、必ず逆張り一択だった。一発目は強烈なリバウンドがあることを忘れないでおきたい。
ただ、割れた時はロスカットも巻き込むために、強烈に下げることも覚えておく。
下げた後の戻り狙いは勝パターンなので、今後に生かしたい。
素直に一発目で下げることは強烈な地政学リスクがないと有り得ないだろうと思う。
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