今回は特に注目の高い重要指数である米国消費者物価指数(CPI)の発表があった。この結果によってインフレが収まったのか、まだ続いているのかが分かり、そして次のFOMCで利上げがあるかどうかの事前の予想にも繋がるもの。
結果、前月比の予想が0.6%に対し1.0%、前年比予想8.3%に対し8.6%となり、予想を大幅に上回って悪い数値だった。
今回は日米の金利差により、ドル円トレードが熱いと思ったので、ドル円トレードにした。
CPIの結果を受け、急上昇したと思ったら急降下し、その後ジリジリと上昇していくという、殺人的な相場だった。
CPI直後はTrading Viewがフリーズして、エントリー失敗し、損切る羽目になった。
後で他のチャートを見直してみると、金利チャートを見てトレードしても騙されることが分かった。
しかし、NASDAQやダウチャートを見ると、騙されずに素直に下降トレンドを形成していたので、豪ドル円も素直に下降トレンドを形成していた。
今回のCPIは豪ドル円のトレードが正解だったのだろう。次回の参考にしよう。
いつものようにGMOクリック証券FXトレードで、チャート分析はTrading View。
CPI発表前のドル円(USDJPY)トレード
まずは、CPI発表前の午前中のドル円(USDJPY)トレード。1分足チャート。
昨日、最高値を更新したが、まだ修正波内にあり、東京市場寄り付き前までは、1分足のトライアングル(三角持ち合い)状態だった。
上に抜けるか、下に抜けるか、監視していて、上に抜けたらロングしようと思っていた。
すると、寄り付き直前に下図の様に下抜けてきて、東京市場開始の9:00以降、急降下した。
最初は下図の様に下降インパルスをカウントしていき、5波動までカウントし、チャネルラインを外れたので、下降1波が完成したと思って、次の大きな3波目を狙おうと思っていた。
しかし、その後、下図の様に大きな3波目を狙ってショートしたが思ったように下がらず、下図の様に134円ラインも割らずに逆行したので、すぐに利確した。
結果、黄色いチャネルラインを引き直すと、その下降波は(V)波だったことがわかった。
要するに、トライアングルを抜けたところが1波で、青い破線チャネルラインが3波、ということだった。
こういう波動は今後気を付けたい。
米国消費者物価指数(CPI)発表時のドル円トレード。Trading Viewはフリーズする。
米国消費者物価指数(CPI)発表は狙っていた。
予想では悪い数値になって、米金利が上昇し、ドル円が急上昇するだろうと見込んでいた。
CPI発表前に、下図の様に緑色の長期足チャネルライン候補1を割って、134円も割っていて、ドル円が下降局面だった。
ただ、CPI前に徐々に134円まで戻してきたので、市場はCPI後はドル円が上がると予想しているのだと思った。
ただ、21:00頃から下降し始めたため、「あれ?」と思った。
でも、予想を信じて直前でロングし、CPIで下降した場合に備えて、浅めに逆指値を入れて損切りラインを決めていた。
結果、下図の様にCPI発表直後に一旦下げて、逆指値に刺さって損切りしてしまった。
ショック! 損切りが浅かった。
ただ、その後急上昇したので、再度ロングして、何とかプラテンした。
しかし、下図の様に今度は急降下し、さらに下値を割ってきたので、下抜けると思ってショートした。
結局、下図の様に青い長期足チャネルライン候補2にタッチして、それ以上下がらず、上昇していった。
ここで失敗したのは、CPI直後にTrading Viewがフリーズしてしまい、下図の様なチャネルラインにタッチしたかどうかわからず、まだ下がると思っていたら、既にタッチし終わっていたというやつ。
CPIなどの重要指標直後はTrading Viewを使わず、GMOクリック証券FXのプラチナチャートでトレードするべきだった。今後の教訓として生かしたい。
それにしても、謎なのは、CPIの数値が悪かったのに、なぜ一旦下降したのかということだ。実はこれは後々わかることになる。
その後、深夜の米国時間帯を5分足チャートで見てみると、何と、CPI直後の高値を抜けて、先日の最高値に迫る勢いになっていた。
この時、米金利も上昇していたので、要するに、CPI発表の数値を時間を追うごとに市場が正しく受け止めたように見える。CPIの数値はやはり悪かったのだということ。
また、一時下降したのは、CPIを受けてドルよりも円が強く買われたことも意味する。
次に、15分足チャートで見直してみる。
緑色のチャネルライン候補1は、上値ピークを結んだライン。
青色のチャネルライン候補2は、下値ピークを結んだライン。
これを見てみると、緑色のチャネルラインを割って、青いラインをタッチして上昇したことから、青いチャネルラインが正解と見える。
すると、まだ③波の修正波途中で、この先上値を抜けて135円を突破して第⑤波になりそうな気がする。
週明けの相場に注目したい。
CPI時の米金利(米国債10年物利回り)チャート
では、米国長期金利(米国債10年物利回り)US10Yの5分足チャートで、CPI発表時を見てみる。
CPI発表直前では、CPI数値が悪いという予想からか、急上昇して上抜けていた。
しかし、CPI発表直後は急降下した。これはどういうことだったんだろう? 謎だ。
ただ、その後は悪い数値を正確に受け止めて上昇トレンドを形成していった。
このことから、金利チャートを見てトレードしても、CPI直後は騙されるということだ。
今回のCPIでは米株(NASDAQ、ダウ)チャートの方がダマシ無し
では、今度は、CPI時の米株指数のNASDAQとダウのチャートを見てみる。
このように、CPI発表後はダマシが無くひたすら下降している。
ということは、今回のCPIでは、米株のチャートを見ていれば良かったのかも知れない。
CPI時の豪ドル(オージー)系チャート
米株チャートのダマシが無いなら、それに追従しやすい豪ドル(オージードル)系のチャートを見てみる。
まずは、豪ドル/ドル(AUDUSD)の5分足チャート。
下図の様に、CPI直後の下降後は戻りが大きい。
しかし、ドル円ほど騙されずに、下降トレンドを形成している。
次に、豪ドル円(AUDJPY)を見てみる。
すると、豪ドル/ドルよりも戻りが小さく、ほぼダマシ無しで下降トレンドを形成していた。
今回のCPIでは、豪ドル円のトレードが正解だったようだ。
ただ、今後はどうなのかわからないが…。
まとめ
ドル円の場合、CPI直後は一直線で動くと思ったが、上行ったり下行ったり、よくわからない動きだった。
でも、時間が経つと正しい方向へ動くことが分かった。
それに、CPI直後は一瞬正解方向と逆に行くこともわかったので、損切りラインを決める時は注意したい。
動いてからエントリーしても良いのかとも思うが、今回の様に逆に行ってしまう場合もあるので、なかなか難しいところ。
今回のCPIでは、米株がダマシ無しで素直に下降トレンドになったので、豪ドル円トレードが良かったのだろう。後の祭りだが…。
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